MIsaO Lab.

Moi dix Moisとかのライブレポがあったりなかったりします。

GIFT雑感

みさおポじゃないです、みさおボです(挨拶)。

GIFT

GIFT

Kozi(MALICE MIZER、XA-VAT)のソロワークに携わってきたJiro(bioactive)、Sugiya(Moi dix Mois)、Chargeeeeee...(Omega Dripp、カイキゲッショクMarty Friedman Band etc,,,)、そして新たにYugami(YUGAMIHAKASE, ex東狂黒)を加えて始動するニューバンド「ZIZ(ズィズ)」の1stアルバム。 新世界を切り開くアジアの雄、適当な風味で遂に降臨!!
(*Koziの「o」はウムラウト)
AMAZONの内容紹介より

ちょ、適当な風味ってw


いやはや、ただの飲んだくれ〜ずがノリで出したアルバムなら興味ないぜってところでしたが、
もちろんそのような心配は無用でした。
アルバム全体の傾向としては、前も書いたんですが
「これまでのKoziさんのエッセンスを残しつつも、他のメンバーが曲作りに関わって来たこともあって良い感じに新鮮な音使いも多く、
ZIZという新たなバンドの誕生」を強く感じるものとなりました。
バンドサウンドにシンセがほどよく混ざり合って…たまにはシンセが前面に出て、
これまでのKoziソロが好きだった方にも、DS3で久々にKoziさんを見る方にも、
マリスの赤い人って今何やってんの?…おっバンド組んだのかって方にも、お勧めしたい一品です!
(どこの回し者だ)


あと、ソロ初期の「KHAOS/KINEMA」〜「カタルシス」より
Koziさんの上の方の声域がかなり広がったせいか、歌がだいぶ上手くなったと感じられます。
上の方の声域でのKoziさんの歌声は透明感を持ってて、いい声してるなぁと気づきまして、
下記に挙げた好きな曲TOP3は、特にその歌い上げる部分もお気に入りです。
あと歌詞も…主にKoziさんによる作詞は、そこからこの単語に繋ぎますか!という意外性にやられっぱなし。


現時点で好きな曲TOP3(順不同)

  • M4:Besque

哀愁漂うライヤイヤの曲。再生数がダントツに多いです。
「Promenade」や「Curious Nuance」と同じく「広大な大地感」を感じたので
こちらもそのままKoziさん作曲かなぁと思ってましたがその予想は外れ、Sugiya先生作でした。
でもイントロ→Aメロに入る際に、さり気なく4拍子から3拍子になってるそのしれっと感が「らしい」かも…。


BesqueってArabesqueのベスクですかね?まんま過ぎるのでベスクになったんでしょうか。
というわけでアラビアンな感じの音使いです。間奏のジャカジャカいってるギターとか。
アラビアといっても、華やかな宮廷ではなく、黙々と砂漠を行進してるようなイメージが…
って歌詞まんまですけど(作詞はKoziさん)。
ボーカル・ギター・鐘のような笛のような「コーン」っていってるシンセ(どんなだ)の浮遊感・虚無感と
重々しいベースが醸し出す音に物悲しさを強烈に感じますが、
一曲終わるとまたそこに帰りたくなる…という不思議な魅力をもつ曲です。
気怠げな感じ+「誘われるままに」のあたりの舌っ足らず(この表現適切かしら)な歌い方が好き。歌詞も好き。

  • M8:Sanityman

私の幅狭い音楽的知識を総動員した上で申し上げますと、最初がビートルズっぽいと感じました。
でもビートルズは「おなか一杯メイビー」とか言わないかw 
…いや全部把握してるわけじゃないからもしかしたらそういう曲があるかもしれないけど、うむ。
それとは対照的にサビ部分はスピード感に溢れ、
思わず口ずさみたくなるようなテンポのよいメロディとリズムに気分が高揚します。あちこち動くベースがGJ。
この作曲はJiroさん。「Night Creature」の歌詞といい、今のところスタイリッシュな作風をお持ちという認識です。

  • M9:With Fu

Koziソロラストの目黒鹿鳴館で演奏された曲。
「不協和音・寂しげな歌詞・エレキパッド・90年代を感じさせるようなメロディー」が「第一印象から好きでした−!」
ということでCDを聞いた後も依然好きな曲の上位に滑り込んでいます。
それとちょっとエコー掛かってる?チェンバロ的な音色がキラキラしていて綺麗です。そしてもの悲しい。
(6/5追記)…書いてから一晩経って思ったんですが、この曲にそんなに不協和音なポイントないような気がしてきた


とMyTOP3の他にも、パネェパネェ言ってた方が「ひたすらパネェを連呼する」曲を作ったとか、
「LOKIN' ROLL」に収録されていて、かつここ数年でジャジーになって帰って来た「Night Creature」とか、
他にもバリエーション豊かなアルバムで聴き応え抜群です。


是非、適当な風味をご賞味あれ!と
あまりCDを紹介しない私が自信を持ってお勧めできる良盤だと思います。