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Moi dix Moisとかのライブレポがあったりなかったりします。

ファミコン攻略本ミュージアム1000

ファミコン攻略本ミュージアム1000 (GAMESIDE BOOKS)

ファミコン攻略本ミュージアム1000 (GAMESIDE BOOKS)


親にゲームソフト購入を制限されていた子供の頃の一時期は、ゲームで遊んでいた時間より、
数百円で買った古本の攻略本を眺めていた時間の方が多かったかもしれません。
自分が物心つくより前の時代に出たゲームや書籍に出会えるのが楽しくて、中古ゲームショップにしょっちゅう行ってました。


覚えている限りで初めてのゲーム書籍との出会いは、カバーの外れた「スーパーマリオブラザーズ2」の攻略本(なおディスクシステムは持ってなかった)と
わんぱっくコミックの「スーパーマリオブラザーズ2 全3巻」(沢田ユキオさんの)と「たけしの挑戦状」の攻略本(虎の巻の方)あたりでしょうか。


そんな感じでしばらくソフト所持の有無に関係なく攻略本を買い漁ってましたが、
確かMALICE MIZERのファンになったあたりで、本棚を大整理し結構な数を手放したこともありました。
しかし2004年あたりから中古ゲームショップ通いが再開し、少しずつまたゲーム書籍を買うように…
その頃はまだ徳間書店のFF2攻略本上下が1冊100円で買えたりとプレミア感はなかったんですが、
それからは昔通っていたゲームショップはほぼ無くなるし、逆に一通り揃えたお店が増え、
そういうところは価値がわかっているのでソフトや攻略本に数千円の値が付いてたりとレトロゲーム市場に変化が訪れた、と実感した覚えがあります。
まぁ秋葉原に通うようになったりユーゲー関連をちゃんと読んだりし始めたのはもう少し後だったので、
その変化を感じた時期がメインストリームと同じかはわかりませんが。


さて本題ですが、最近発売された書籍「ファミコン攻略本ミュージアム1000」はファミコンの攻略本を全て表紙写真付で紹介するという素晴らしい一品です。家宝級です。
本を読んでいくと、「大整理した後でも持ち続けている本」「昔持っていたけど泣く泣く手放した本」
「大人になってから読み返したくなって多少値が張っても買い直した本」「表紙を見て持ってたことを思い出した本」などなど様々な思い出が蘇ってきました。
以下、本ごとの思い出をつらつらと。

まだエニックス出版から公式攻略本が出る前の本ですね。オリジナルイラストに味があります。武具とか。
DQIの方は楽譜やクイズがついてて色々と楽しいです。ローラ姫を助けなくてもクリアできる件も紹介されていて、すねるローラ姫のイラストが載ってました。

上述した100円で買った本です。序盤のうちにミシディアで武具購入とか載ってたような。
同ページのFFIの方は見たことないので欲しいかも。

  • p12「デジタル・デビル物語女神転生II完全攻略本」

文中に「!!」が多用されていてテンション高いです。金子一馬さんのイラストが多用されていて重厚な雰囲気出てます。
もう1つのエンディングは意味深なエピローグにて匂わされてますね。

実家には無いけど、この沢田ユキオさんのイラストと表紙の色合いに見覚えがあるのでたぶん持ってた一冊。
…この本とは関係のない余談ですが、函館で買ったマリオ3の攻略本が独特(マップイラストが手描き感満載)だった印象があります。一回り大きめの本だった記憶。

これは大人になってから買い直した一冊。「スーパーマリオブラザーズ」以前、サードパーティーにハドソンとナムコが加わったあたりのものでファミコンブーム初期の雰囲気が味わえるような気がします。
ところでこの大百科シリーズの中で、「忍者じゃじゃ丸くん」で助けたニセさくら姫と一緒にじゃじゃ丸が戦う(たぶん「じゃじゃ丸の大冒険」の)コミックがあったと思ったんですが、
この攻略本ミュージアムの中では紹介はありませんでしたね。自分の思い違いだったんだろうか。

攻略本大博覧会で成沢大輔さんが手がけた本として紹介されていた一冊。
自分は手放してしまいましたが、この表紙のイラストを模写した記憶があります。

これも大人になって買い直した一冊。このおかげで「ロードランナー」のマップは知らないが「チャンピオンシップロードランナー」のマップは知っているという珍現象発生。
毛利名人による「ゼビウス1億点への道」は、血走った眼でプレイする挿絵もあってその壮絶さに「なぜこんな思いをしてゲームに取り組むのだろうか…」と
ある種の恐怖を覚えました(今見るとなんてことないんですが)。

自分的に「ドルアーガの塔」の攻略本といえばコレ。宝の出し方は「こんなんノーヒントでわかるか!当時のプレイヤーはすごいなぁ」と未だに思います。

この「スペシャル」を本屋で買って初めて「マスターズクラブ」や「HIPPON SUPER!」の存在を知りました。その後DQ4→3の順で購入。
DQ3の堀井さんインタビューでは呪文名・自動回復・地名の由来・仕様書など深いところまで語られていて、ファン必見かと。
DQ4になるとグッと投稿者が増えた印象。新システムに対するユーザーの意見がアツい。4とは直接関係ないけど、誌上RPG(ハガキによるゲームブック)はよくこれをまとめたなぁ…と感嘆。
スペシャルで「DQ6に新登場するパラメータはズバリ"かっこよさ"だ!」と的中させた方がいたのはお見事。

それぞれ厚くて読み応えのあるシリーズ。WIZ、やっぱりIIは出てないですよね?

ゼビウスエキサイトバイク・F1レース・マリオブラザーズマッピーの攻略本。5冊で1セット。
ソフトは1本も持っていなかったのに、この大全集は持ってました。

デザインが好きだった印象。同社の「スーパーマリオワールド」の攻略本も持ってます。

買い直した1冊。これも、文中のちょっとした表現に時々ヒヤッとするものを感じたことがありました。
手放したけど、同ページの「まんが版忍者ハットリくんひみつ攻略法」も持ってました。同じ出版社だったのね。

APE編集。読んでるだけでも楽しいです。
中古で買った外伝の方には、セリカ軍の成長率のページにイージーモードのコマンドが書いておりました。

ソフトはFC版ではなくGB版を持っていましたが、これは手に取った記憶が有り。今また読んでみたい一冊。

夢の泉はエキストラモードクリアまでやり込みましたが、この本でまだ見ぬ隠し面「HAL」の存在を知った時は驚きました。

  • p80「ファミコン新拳奥義大全書巻の二」「同巻の四」p81「同巻の五」

DQ1〜3の攻略本。これも武器防具のイラストに味があります。

↑の3冊と異なり、これだけ鳥山明さんのイラストが満載(キャラの立絵と章扉。あと表紙?)。
アリーナが剣を持ってジャンプしているイラストがありましたがまぁご愛嬌。

  • p83「ファミコン奥義大全書まじかる☆タルるーとくんFANTASTIC WORLD!!」

クラスメートと従兄弟の家で少しプレイしただけですがこの攻略本は持ってました。後半面は難しそうだなぁと思いました。

持ってた記憶はないけど、この表紙に見覚えが…ちょっと中身を確認したい。

表紙のアルムっぽい人とセリカっぽい人が気になります。(なお中身には出てこなかったはず)

この表紙も見覚えが…絵柄がどこかで見たことある、と思いましたが「アイドル八犬伝」のキャラデザの方と解説が有り納得。

人生に大きな影響を与えた1冊(いや3冊か)といっても過言ではありません。
只野電次郎さんによる武具のイラスト、呪文解説のページが大好きでした。

下巻、ロト編とはイラストのタッチが違っていて若干戸惑いました(呪文編は少女マンガ風、武具編はリアル風)が、まぁそれはそれ。武具のコーディネイト企画が楽しいです。
上巻で施設のマップがドットアイコンで描かれているのが好きでした。廃墟だと何とも言えない気持ちになります。

ロト1が出てないのにロト2とはこれ如何に?とタイトルに疑問を持ちましたが、まぁそれはそれ。
こちらも挿絵が只野電次郎さんで、サマルトリア王女が地獄の使いを捕えたエピソードで武器防具を装備したイラストが見れたのは良かったです。

この2冊、同じ出版社から出てたのか………。

読み応えありました。魔法の成功率表は圧巻。
第3巻の中表紙に妖艶な美女のイラストがあり「こんなキャラいたっけ?」と疑問が…それがラスボス暗闇の雲と気づくのはディシディアFFを知ってからでした。

(前述のマリオ3とは別の時期に)函館で買いました。デザインが好き。

物心ついた頃に家にありました。「営業マンの1日」では「700円以下の昼のランチ。15分以下で食べ終わる」という記述があり、
「大人はそんな制約の中でご飯を食べないといけないのか…」と世知辛さを感じた一冊。

APE編集のとは対照的に画面写真があまりなく、イラストと文章が考察のメインだった記憶。
隣の「外伝」の本は見たことがないので見てみたいです。

復刻版かと思ってたら、前の本のページ流用部分は漫画部分という解説を読み驚愕。これは元のファンブックも読みたくなりました…プレミアついてますが。


…これでFCの攻略本に関する思い出は9割くらい放出したと思います。


最後に巻末の「成澤大輔さんを偲ぶ」の項。
この2013.11.3@阿佐ヶ谷ロフトAの攻略本大博覧会には自分も参加しました。大変x256楽しかったです。
【攻略本大博覧会】 開催当日の様子→http://togetter.com/li/588165
にんじん卿さんがまとめてくださった当日のつぶやき↑、自分の連投具合からテンションの高さが伺えます。
そしてイベント後、タグを辿ってこられたと思われる成澤さんからリプライもいただきました。
(上記まとめにある風のリグレットクーロンズゲート、同一なのは著者じゃなくて編集者というご指摘もありつつ)
それもあって「よーし残りの感想も張り切ってつぶやくぞー」と意気込んだんですが、その後色々あってドタバタしてしまい2部以降の感想を綴ることができなかったのは心残りです。
成澤さんの手がけられた本では上記「女神転生IIのすべて」の他にも「女神転生十年史」や「女神転生I・II(サントラ)」、
「あるきかたシリーズ」「メタルスレイダーグローリーファンブックリマスター」など資料性の高い書籍が特にお気に入りでした。
もっとイベントやツイートで色々なお話を聞きたかったですね…。


さて近年、中古ゲームショップにずらっと並ぶ書籍やこの攻略本ミュージアムで「自分が物心つくより前の時代に出たゲームや書籍」について、
ファミコンの攻略本部分については概ね知ることができたことはすごく嬉しいです。子供の頃に夢見た世界なので。
その一方で、もう「未知の攻略本に出会えないのか…」という寂しさが少しよぎりました。
しかし攻略本ミュージアムで「掲載を見送った関連書がいっぱいある」と語られているように、まだまだ開拓すべき余地はあるのかなぁと思いました。
個人的にはまた沢田さんのコミック版「スーパーマリオブラザーズ2」を読んでみたいです。


以上。